こんばんは。
インテリアショップHANARE ALTANAの山田です☺
最近、朝晩やっとひんやりと涼しくなってきましたね。
個人的に今の時期が一番過ごしやすく、食べ物も美味しく、大好きな季節です!
残念ながら秋の一番良い時は短いもので、あっという間に寒い冬が到来します。
そんな時には、来る冬に備えて少しでも先が楽しみになるような、あたたかなものを求めていきたいものですね。
先日、富士山周辺ロケーション不動産「U・TOURISM(ウ・ツーリズム)」の取材で、
静岡県島田市の茶畑の中に佇むニット製品のショップ&アトリエ「AND WOOL(アンドウール)」さんを訪ね、
ふんわりと柔らかなカシミヤのストール編みワークショップを体験させていただきましたので、ご紹介させていただきます!
茶畑の中のアトリエ
AND WOOLさんは、海外でも評価の高いニットデザイナー・作家の村松啓市さんがディレクターを務めるブランド。
静岡県藤枝市出身の村松さんがアパレル業界の中心である東京から活動の拠点を島田市に移し、2016年に始めた新プロジェクトです。
少し珍しい取り組みをされていることを知って、取材とワークショップ体験を申し込みました。
目指すは静岡空港にほど近い、静岡県島田市湯日の茶畑の中にショップ&アトリエ。
見渡す限り茶畑がひろがる素晴らしいロケーションの中、のどかな道をひたすら車で進みます。
この看板が目印!!
小径を下がって行くと、元は資材置き場だったという建物をリノベーションされたという、素朴で素敵な佇まいのショップ&アトリエが見えてきます。
AND WOOLの取り組み
AND WOOLでは、量産品とは一線を画した、丁寧な仕事から生まれるニット製品と手芸道具の販売を中心に、
その作り手の技術と価値を高めて、ニット文化を日本にひろめていくための「しくみ」を考え、実行されています。
ショップには、カラフルでも優しい色合いの毛糸や編み棒などの手芸道具、ストールやセーターなどのニット製の洋服・小物・アクセサリーが並びます。
(公式オンラインショップでも購入可能)
ショップ奥の作業場はガラス張りの間仕切りで仕切られており、スタッフの皆さんの作業の様子がよく見通せます。
素材にもデザインにもこだわった、大量生産と違って決して安価でないニット製品。
価値を感じてもらうには、一貫して手作業で行っている生産工程の見える化が必要と考えています。
家庭用手編み機
AND WOOLでは家庭用手編み機を使ってニット製品を作っています。
皆さんはこの家庭用手編み機、ご存知でしょうか?
私は今回の訪問で初めて知りました。
家庭用手編み機とは、1950~80年代頃、一般家庭に普及していた卓上編み機のこと。
現在ではほとんど見かけることがなくなってしまいましたが、全盛期だった昭和30年代では、
花嫁道具としてミシンと同じように一家に一台持っているという時代もあったそうです。
機構はアナログですが、手編みに比べると格段と速く編むことができ、単純作業が誰でも同じクオリティーで製品を作ることを可能にします。
糸に過度な負担をかけず、空気をたっぷりと含んだ軽くて柔らかなニットを編むことができるため、AND WOOLには必要不可欠な手編み機。
また、高品質な製品づくりを維持する為に必要な作り手として、この手編み機を持った在宅ワーカーや就労継続支援B型事業所へもお仕事を発注しています。
この双方にとってプラスとなる働き方の「しくみ」をAND WOOLさんが考えて実行されていることが、まだまだ浅いニット文化を日本にひろめていく明るい材料であることを感じさせられました。
詳しい取材内容はコチラからどうぞ▼
U・TOURISM「茶畑からひろがるニット文化」
手編み機を使ったストールづくりワークショップ
今回、体験させていただいた手編み機を使ったストールづくりワークショップもAND WOOLのニット文化の普及活動の一環です。
日本製の精巧な造りの手編み機のしくみに感心させられながら、「ジャー、ジャー」と音をたて、ひたすら黙々とハンドルを左右にスライドさせていきます。普段はあまり使わない腕の筋肉が鍛えられそうな反復運動です(笑)
素材は、100%カシミヤの毛糸。
良質なカシミヤの産地として名高い中国の内モンゴル自治区産のカシミヤ糸(38㎜を超える長さのホワイトカシミヤ)を使っています。
▲※カシミヤ毛糸の写真はイメージ
色は9色から選べますが、私は好みのネイビーをセレクト!
機構としては、至ってアナログで整然と並んだ針がハンドルが通る時に倒れて、糸を掬って、ハンドルが戻ってくるときにまた針が出て掬っての繰り返しで編み目を構成していくのですが、手の動きの速さに合わせて、狂いなく編めていくところがすごい!
手編みで起こりがちな、編み間違いによる編み直しはありません。
一段一段編み目が重なっていくごとに「カタン」とカウンターが動き、編み目の段を数えることができるのもアナログで面白い!
50段ごとに重りの金具を移動させて編み目に引っ掛けていきます。
作業としてはこの繰り返しだけ!
私は大判ストールをつくったので、800段編みました。
800段と聞くと、びっくりしてしまうかもしれませんが、意外とあっという間!
私は手の動きがゆっくりめだった為、約1時間かかりましたが、早い人で40分ほどで編めてしまうとか。
▲写真は編み上がり。編み終わりの端をほつれないように「捨て糸」という色違いの糸で数段編んでいます。
実はこれで仕上がりではなく、仕上げはスタッフさんにお預けし、縮絨(しゅくじゅう)加工をしていただきます。
写真でも分かる通り、このままだと向こう側が透けて見えるほど目が粗い状態なのですが、一度洗いをかけて余分な油分や汚れを落とし、糸の間を水が通ることによって紡がれた糸の撚りを毛羽立たせます。また繊維と繊維が絡まって、摩擦が起きます。その際、若干の縮みが出るため、仕上がりサイズを想定して大き目に編むそうです。その後、乾燥とアイロンがけをするとカシミヤ独特のふんわりとした柔らかな風合いが出るそうです!
完成までお預けして、約3週間かかります。
出来上がりが楽しみでたまりません!
完成品が届きました!
待ちに待った、ストールが手元に届きました!
私たちが編んで、ANDWOOLさんが仕上げてくださったストールは「ふわっ、ふわっ」!
茶色は一緒に参加した小櫛さんのヤクの細幅ストール。
ネイビーが私のカシミヤ大判ストールです。
どちらも触り心地、柔らか~
羽織ってみると軽くて、まるで何も掛けていないみたい。
なのに、暖かい!!!
ヤクの毛糸は無着色!天然の茶色が嬉しいですね。
薄いので、とっても軽いです。
富士市のBesso ALTANAモデルハウスで開催が決定!
このAND WOOLさんによる、編み機でつくるカシミヤストールのワークショップの開催が決まりました!
会場は、富士市富士見台のLiving D第一建設のBesso ALTANAモデルハウス「HIBIKI THE MIRAI」。
こちらのモデルハウスでは「出張アルタナカフェ」というイベントを開催しています。
◆出張アルタナカフェとは?◆
Besso ALTANAモデルハウス「HIBIKI THE MIRAI」にて隔月1回開催のイベント。
毎回テーマを決めて、その世界にゆったりと浸ってもらいたいと企画している小さなイベントです。
このイベントの11月のテーマを「ぬくもりの冬じたく」とし、AND WOOLさんをゲストにお迎えし、
編み機でつくるカシミヤストールのワークショップとニット商品の販売を行っていただきます!!
そう、家庭用卓上手編み機は持ち運び可能なのです!
富士市での開催はもしかして初かもしれません?!
AND WOOLさんファンの方はもちろん、手編み機を使ったワークショップにご興味のある方は、この機会にぜひご参加ください。
肌寒い季節を迎えるための準備として、あたたかく柔らかなカシミヤストールをご自分の手でつくってみませんか?
選べるカラーと種類(スヌード・細幅ストール・大判ストール)の組み合わせで自分だけのオリジナルが作れそう!
併せて、当日はAND WOOLさん人気の天然素材にこだわった毛糸や、ニット商品(洋服・小物)販売もお楽しみに☺
▲※写真は大判ストール¥17,000+税
イベント;11月出張アルタナカフェ「ぬくもりの冬じたく」
会場;Besso ALTANAモデルハウス「HIBIKI THE MIRAI」富士市富士見台5丁目2-1
日時;11/25(木)11:00~14:00
ワークショップ;AND WOOL「編み機でつくるカシミヤストールのワークショップ」
時間;①10:00~/②11:00~/③12:00~/④13:00~ ※4回開催定員各2名 ※事前予約制先着順
参加費;¥7,000+税~¥17,000+税(スヌード・細幅ストール・大判ストールよりお選びいただけます)
※クレジットカード決済対応
※詳細情報は下記予約フォームよりご確認ください。
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インテリアショップHANARE ALTANA
山田 祐子