お手本にしたい気になる作家の2人目は、文豪・森 鴎外の長女、森 茉莉。
以前紹介した幸田文と同じく、あまりにも著名で偉大な父を持つ森茉莉もまた、作家としてのデビューはかなり遅く、
50歳を過ぎてから。


裕福な家庭に生まれ、家事を一切することなく、一般常識にも欠けた超がつくほどのお嬢様育ちでした。
一見、似たような境遇の幸田文と森茉莉ですが、育った環境は正反対ですね。
そんな茉莉の作家としての活動のきっかけは、父・鴎外の著作権が切れて印税が入らなくなった為、生活の糧として書きはじめたことでした。
一時期は、あの「暮しの手帖社」に在籍したといいます。

家事がまるきりダメだった茉莉の唯一の例外は料理!
肥えた舌が求めるものは自分で追求したようです。
『貧乏サヴァラン』は、そんな彼女の飽くなき興味の対象である食べ物についての楽しいエッセイです。
こちらの文庫本は、ALTANA Caféにございます。
ぜひ、お手に取りください!
店内の本はレンタル可能ですので、お気軽にスタッフまでお声かけください。
本社・企画広報
山田 祐子