ALTANA アルタナ 或る棚 ®︎

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【アルタナコラム;HANARE ALTANA】『裏・暮らす、プラス。』10号 ~飛松灯器さん編~

こんにちは☺
インテリアショップHANARE ALTANAの山田です。
金木犀の香りがふんわりと薫る、気持ちの良い季節となりましたね。

先日発行されたばかりのフリーペーパー『暮らす、プラス。』10号。

静岡在住の親子アートユニット「アーブル美術館」さんによる、
画家フェリックス・ヴァロットンの「赤い絨毯の上に横たわる裸婦」の贋作
の表紙が目印です!

10号の内容については、前回のアルタナコラムの投稿でご紹介しています。



既にお手に取っていただけましたでしょうか?
まだの方でご興味を持っていただけた方はぜひ、コチラからお求めください。
バックナンバーも充実しております!
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今回は『暮らす、プラス。』の番外編として最新刊10号の取材風景の裏側と
こぼれ話をお伝えしたいと思います。

その名も『裏・暮らす、プラス。』!

第1回目は「飛松灯器さん編」です☺
特集として掲載した「窓からこぼれる普遍的な灯り」の取材風景をお伝えします。


飛松灯器さんの工房を訪問

8月上旬、磁器照明作家の飛松弘隆さんに取材を申し込み、
東京・清澄白河の飛松灯器の工房「tenoy works」を訪ねました。

▲よく見ると、玄関ドアの上に飛松さんの照明が!


『暮らす、プラス。』10号のテーマは「窓」。
外から窓を眺めた時に印象的な「灯り」を切り口に記事を書いてみたいと思いました。

飛松灯器さんの照明器具は、元々、個人的に自宅のダイニング照明のペンダントライトとして愛用していたことから、
ぜひお話を聞かせていただきたいと、お願いすることにしました。


拙宅ダイニングの様子がコチラ▼ (Living D第一建設で建設)▲消灯時
▲点灯時

シンプルながら、昼間の消灯時の造形の美しさも、点灯時のあたたかい灯りも気に入っています。
既製品とは違う手仕事の魅力が詰まった照明。

今回は『暮らす、プラス。』の取材という形で、その作品を生み出す作家さんのお話を直接おうかがいできる貴重な体験をさせていただきました。


清澄白河は東京都江東区の下町の情緒と現代美術館や現代アートのギャラリーが立ち並び、
サードウェーブ系コーヒーショップも多い、洗練された町の雰囲気が混在する素敵なエリア。

昔ながらの住宅地の中の一角の一軒家をご自身で使い易いようにリノベーションし、
磁器ジュエリー作家の奥様とお二人でご一緒に工房として使用されています。
飛松さんは多摩美術大学の陶プログラムで学ばれ、元々はファインアートの世界に身を置き、
陶を素材とした作品作りをされていました。

徐々に、いわゆる「用の美」とされる、使うものとしての作品作りに移行していきます。
現在も陶磁器製の食器も並行して作られていますが、「磁器照明作家」となった
いきさつをおうかがいしました。

また、お話をうかがう中でテーマ「窓」に絡めて、飛松さんの磁器に包まれた
あたたかな灯りのある窓辺の広がりにも思いを馳せることができました。

そのあたりの詳しくは10号の取材記事をご覧ください!
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制作風景を実演!

こちらの工房でお一人で作業工程を一貫して手掛けられている飛松さん。
今回なんと、制作風景を実演してくださいました!貴重💧✨

飛松さんのシェードは鋳込みという技法で、型に磁器の素材である泥漿(でいしょう)を流し込んで、
原型作りから型取り、鋳造、乾燥、焼成して作ります。

この工程は職人による分業制の工房も多いそうなのですが、飛松さんは一貫して行っているところが
すごいのです!

泥漿を型に流し込みます。
LEDライトを点灯したときに目にまぶし過ぎず、心地よい灯りの丁度良い透過性になるような、
泥漿の配合を研究し尽くしました。
シェードの厚みが厚すぎると暗くなり、薄すぎると明る過ぎたり、割れやすくなる為、丁度良い厚みにする為の絶妙な配合となっています。

ちょうど乾燥済みの型を外すところもお見せくださいました!
まるでお料理番組の「差し替えまーす」の場面のよう。
手際が良い!こちらのことを考えてくださり、本当にありがとうございます!

緊張の一瞬…息を飲みます。

綺麗な形が現れました!感動します!

そして、異なる種類の作品も。

この型の繋ぎ目の線を「バリ」というそうですが、この「バリ」を敢えて残し、デザインに落とし込んでいます。
鋳込み技法の跡を敢えてデザインとするセンスが光ります。

乾燥後、型を外したシェードの灯具(金具)を付ける「この位置に穴を開けます。」
と教えてくださっているところ。

電気窯で焼成します。
決して大きくはなく、一度に焼き上げることのできる数は限られるそうですが、
お一人で仕上げていく作業効率的にはちょうど良さそう。

重しに使っている砂(シャモット)を出しているところ。

実際にライトを点けて、シェードの灯りの確認(検品)作業。

飛松さんの真剣な眼差しと出来上がったばかりの作品。絵になります!

飛松さん、このたびは貴重なお話と制作実演までいただき、本当にありがとうございました!


窓辺から誘われる手仕事の魅力

作品自体の魅力はさることながら、作り手の思いや制作風景を目の当たりにすることで、
自宅の照明器具に、更に価値や愛着を感じることできました。

『暮らす、プラス。』でも書いている通り、窓辺から誘われるように雰囲気のあるお部屋作りや
その中で暮らす喜びは「懐かしくも新しい」飛松さんの灯りで叶えられるかもしれません。


そんな飛松灯器の魅力的な照明。
インテリアショップHANARE ALTANAで取り扱いを始めさせていただきました。
店舗にも数点展示しておりますので、その造形美とあたたかな灯り具合をぜひ、直にお確かめください。

受注生産品の為、納期はご注文から約2ヶ月となります。ご検討はお時間に余裕を持ってご相談ください。
ソケット(真鍮色、黒)やコード色(茶・黒・白)の組み合わせや全長の調整など、お気軽にご相談ください。


インテリアショップHANARE ALTANA
山田 祐子

ALTANA CONCEPT

ALTANA(アルタナ)の名前の由来は、「或る棚」。


一日の、もっと言えば一生の大半を過ごす家の中。
家での時間は、より快適で満足度の高い暮らしであることが
私たちの永遠のテーマであり、願いです。


私たちの住まいや暮らしに欠かさず存在する「棚」は、家の
内装構成物であり、様々な生活用品を収納する機能を持ちます。
と同時に、住まう人の個性やアイデンティティーを
感じさせてくれる存在でもあります。


誰しも、人の家の本棚や飾り棚を見て、持ち主の趣味趣向の一端を
垣間見る体験をしたことがあるのではないでしょうか。


そういった意味で、「棚」はごく身近な自己表現の場と言えます。

今の自分の価値観にプラスして、より豊かな暮らし方の
ヒントをつかむことができたら。


様々なケーススタディーを自分に置き換えてリアルに感じさせてくれる
スペース、ALTANA(アルタナ)が誕生しました。


ALTANA(アルタナ)の名前の由来は、「或る棚」。


杓子定規の特定の棚ではなく、家の中に誰しもが持つ
「或るひとつの棚」を指し、同時に様々な可能性を
持つオルタナティブな空間であることも意味します。

このスペースに無数に存在する「棚」を活用し、カタチを変えながら様々な
ケーススタディーでライフスタイルの提案を展開していきます。

カフェ・ランチ・本・音楽・ギャラリー・ワークショップ・家具・インテリア・建築・
各種イベントを通し、一人で、または友人や家族と長く過ごせば
過ごすほど五感が磨かれていくことでしょう。

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